気温や湿度がダンボールへ与える影響とは?

私たちが住んでいる日本には四季があり、春夏秋冬で様々な気候、風景を楽しめます。
人間にとっては何気ない季節の移り変わりですが、ダンボールにとってはその影響を大きく受けることとなり、気温や湿度の変化でダンボール自体の強度が下がってしまう要因の一つとなります。
では、気候の変化がダンボールへ与える影響について確認してみましょう。

 

気温や湿度がダンボールに与える影響

冒頭で説明した通り、ダンボールは気温や湿度の影響を受けやすく、その変化によって強度が下がることがあります。これはダンボールの主原料が紙素材なので水気に弱いためです。
気候の影響でダンボールの強度が特に下がる時期はジメジメと蒸し暑い夏と、雨の多い梅雨の時期です。
高い湿度の影響でダンボールの含水率が上昇し、品質や強度に影響を及ぼします。

 

含水率が高い場合の影響とは?

ダンボールの含水率とはダンボール内に含まれる水分量のことを指し、雨などで直接水がかかることでももちろん上昇しますが、湿度などの空気中に含まれる水分量でもダンボールの含水率は変動します。
簡単に想像できるかと思いますが、含水率が上昇すればダンボールに含まれる水分量が多くなるのでダンボール自体がふやけてしまい、強度は下がります。特に夏場の高温多湿の気候はダンボールにとって非常に厳しい環境下と言えます。

 

ダンボールの含水率は基準値で7~8%と言われますが、夏場には13%ほどにまで達します。
含水率が1%上昇すると強度は10%下がるといわれているので、含水率13%は強度が約50%も下がることを意味しており、ダンボールのような紙素材にとっては致命的ともいえます。 含水率が高くなっている状態は目視でも確認が可能で、表面がふやけて波打ったような状態になっている場合は危険な状態です。一度ふやけてしまったダンボールは、その後乾燥して含水率が下がったとしても表面の変形までは元に戻らないことが多いです。
このような状態にならないためにも保管方法など事前にどのような対策をしたらいいのか確認をしてみましょう。

 

ダンボールの適切な保管方法

  • 部屋の隅など空気の流れが滞るような空間での保管はできるだけ避けて、風通しのよい場所で保管する
  • 外気に触れる場所での保管は避ける
  • 風通しが悪い場合はエアコンやサーキュレーターなど人工的に空気の流れを良くする
  • 長期間保管しない

この項目では保管方法の中でも特に湿気の影響からダンボールを守ることを目的としています。前回の記事ではダンボールの反りを防ぐための保管方法を紹介しました。そちらの内容も参考にしていただけるのでぜひご覧ください。

 

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今回はダンボールの大敵「湿度」が与える影響や、含水率について紹介しました。
適切な保管方法で湿度によるトラブルをできるだけ避けるように対策をしましょう。

 

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