ギフトボックスの必須アイテム『仕切り』について紹介

ギフトボックスは季節やテーマに合わせて、そのお店がおすすめする商品が詰め合わせされていて、プレゼント用として購入することが多いので見た目の特別感も大事ですよね。

種類の異なる商品がギフトボックスの中には収納されるので、1つ1つがどういった商品なのか存在感を持たせるために、こういったギフトボックスには「仕切り」が使われることが多いです。

アソートされた商品を種類ごとに分けるための仕切りであったり、1つの商品を目立たせるために仕切り、商品を固定させるための仕切りなどギフトボックス以外でも仕切りが必要な場面は多くあります。

今回は商品にスポットライトをあてる黒子のような「仕切り」について紹介をしたいと思います。

仕切りの用途について

冒頭でも少し触れましたが、仕切りを使う目的は様々です。

商品の仕分け

仕切りの用途として最も多いのが異なる商品同士を分けるための仕切りです。
1つのパッケージの中に複数の異なる種類の商品が入る場合、種類ごとで分けたほうが商品を購入した側としては使いやすいですよね。

ギフトボックスのような商品の詰め合わせだけでなく、例えば小型家電や雑貨など製品自体がパーツで複数に分かれていたり、取扱説明書などの付属品が一緒に収納される場合でも仕切りを使って収納する場所を分けることもあります。

商品の固定

もう1つがパッケージの中で商品が動かないようにしっかりと固定するための仕切りです。

固定する目的もいくつかあり、1つは商品が箱の中で動いて損傷しないように仕切りを使って固定することです。仕切りを使って固定することで仕切り自体が緩衝材になるので、ピッタリサイズの箱よりも少し余裕のある箱に仕切りを入れる方が商品を保護することができます。

固定するもう1つの目的は、商品のアピールのためです。
ギフトボックスなどでよく使われますが、収納する商品の数に対してあえて大きめのパッケージを使用し、仕切りを用いて商品を固定することで存在感を際立たせることができます。
ギフトボックスならではの特別感や高級感を演出することができますし、店頭でのディスプレイとしても活躍してくれます。

仕切りの種類

山型

最もシンプルかつ汎用性の高い仕切りがこの山型になります。
主に商品を分ける際に用いられる仕切りで、様々なジャンルの商品の仕切りとして使用できます。

瓶などの仕切りとして使用すれば仕切りそのものの役割はもちろん、瓶同士の接触を防ぐ緩衝材の役割にもなりますのでおすすめです。

中ゲス

商品を1つずつはめこんで固定するための仕切りです。
商品の存在感を際立たせることができるのでギフトボックスなどにもおすすめです。

その反面、スペースを多く取ってしまうので数量の多いパッケージには不向きの仕切りです。

製作する際には商品の寸法に合わせて型を作る必要があるので製作者側との綿密なやり取りが必要になるでしょう。

格子型

主にビール瓶やワインボトルなどの酒類や、調味料のボトルなどの収納の際に用いられる仕切りです。

商品を分けるというよりも瓶同士の接触を防ぐための緩衝材として使われます。
運搬用のダンボール箱の中に入るものがほとんどなので仕切り自体も頑丈なダンボール素材で製作することがほとんどです。

仕切り製作の注意点

仕切りは商品それぞれの寸法に合わせて設計をします。
寸法に加えて、数量や収納する向きによって仕切りの形や大きさも変わります。
そして仕切りの仕様が決まったら外箱(パッケージ)の設計も必要となります。

このように通常のパッケージよりも製作者側とのやり取りが増えますので、製作を依頼する側も事前にパッケージの全体像を具体的に決めておかないと想定していたよりも製作開始まで時間がかかってしまうということもあります。

 

今回はパッケージのクオリティを上げてくれる「仕切り」について紹介しました。
求めるクオリティに比例して、依頼するハードルも少し上がってしまいますが、仕切りのあるなしでは実際に商品を手にする方が感じる印象にもかなり違いがあるはずです。

当社ユーパッケージでは上記で紹介した仕切りの型以外にもどんな型でもお受けしています。
どのように依頼をすればいいか分からない方でも、当社のスタッフがピッタリな仕切りを提案することもできます。
ぜひ一度ご相談いただければと思います。

【お知らせ】『データ作成サービス』1周年を記念して全プラン無料となります!!

2023年4月より開始した『データ作成サービス』が1周年を迎えるにあたって、今回全プラン無料でご注文が可能となるキャンペーンを始めます!

データ作成サービスの詳細については過去の記事をご参考ください。

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従来は各プランに沿った料金設定がされていますが、今回のキャンペーンでは全て無料となるので大変お得となっています!

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ご注文方法などご不明な点がありましたら当社までご連絡いただければご注文手順などご案内させていただきます!

ご注文お待ちしております!

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ニス加工とPP加工の違いとは?

印刷面を保護する目的であったり、高級感を表現したりなどひと手間加えるだけで印刷物のクオリティを高めてくれる表面加工。
その中でもニス加工とPP加工はポピュラーな加工方法で、どちらを選べばいいのか悩んでしまう方も多いのではと思います。

似てるようで異なるニス加工とPP加工の違いを今回は紹介したいと思います。

ニス加工とは

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以前ニス加工について紹介した記事です。
詳細な内容についてはこの記事を参考にしてください。

ニス加工とは印刷物の表面に液体のニスを塗布することで表面をコーティングする加工のことです。マットとグロスの2種類があります。

ニスによる自然な光沢感が得られ、同時に印刷物を傷や裏写りなどからも保護することができます。

ニス加工のメリット・デメリット

◎メリット

・低コストで印刷物の保護が可能
・自然な仕上がり

ニス加工は表面加工の中でもコストパフォーマンスに優れているので、安価に仕上がりのクオリティを上げるには最適です。
また、液体を塗布する加工なので他の加工に比べて仕上がりに異質感がなく、紙本来の質感を損なわない仕上がりが期待できます。

◎デメリット

・耐久性、耐水性は低い

やはり液体による加工なので他の加工に比べて耐久性高くありません。また経年劣化による変色なども起こす可能性がありますので、その点については予め知っておいた方が良さそうです。

PP加工とは?

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PP加工についても以前に紹介した記事がありますのでご参考ください。

PP加工はポリプロピレンのフィルムを印刷面に熱で圧着して表面をコーティングする加工です。ニス加工と同様にマットとグロスの2種類から選ぶことができます。
印刷面の上にフィルムの層ができるので、ニス加工に比べて耐久性は非常に高くなります。

PP加工のメリット・デメリット

◎メリット

・耐久性、耐水性が高い
・マット、グロスの選択で仕上がりの雰囲気が変わる

耐久性が高いのはもちろんですが、一番のメリットは印刷物の仕上がりの決め手になるということです。
マットPPは落ち着いた高級感のある仕上がり、グロスPPは発色良く鮮やかな仕上がりになります。ニス加工だと何だか物足りないなという仕上がりでも、PP加工をすることで格段に印象が変わることもあります。

どちらの加工もデザインによって相性はあるので校正などで事前に確認してみるのも良いかもしれません。

◎デメリット

・コストがかかる
・反りができる

ニス加工に比べるとコストは高くなります。
また、熱による圧着を行うので、熱の影響で紙が反ってしまう可能性があります。

ニス加工とPP加工を選ぶときのポイント

・コスト
・耐久性
・デザインとの相性(仕上がりの雰囲気)

コスト面ではニス加工に軍配が上がります。また弊社ではニス加工もPP加工も同じ納期で受けていますが、他社ではニス加工の方が短納期で仕上がることが一般的です。
そのため低コストかつ短納期で製作したい場合はニス加工がおすすめです。

耐久性を求めるのであればフィルムでコーティングしてしまうPP加工がやはりおすすめです。裏写りや傷などを防ぐ目的であればニス加工でも十分な効果を発揮しますが、背割れの防止や耐水性を求めるのであればPP加工の選択になります。

最後にデザインとの相性や仕上がりの雰囲気に関しては好みの問題でもあるので、この加工がベストというものはありませんが、どういった仕上がりをイメージしているのか、パッケージに限れば高級感を表現したいのかどうなのかによって選択してもらえればと思います。

 

今回は代表的な表面加工のニス加工とPP加工についてあらためて紹介をしました。
どちらも印刷物を保護するという面では同じですが、それぞれで加工方法は異なりますので目的に合った加工の選択をしてみてください。

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【Illustrator】手のひらツールを使ったイラレ作業中の画面移動の方法

今回は知ってたら便利だなと思えるイラレ操作について紹介したいと思います!

イラレを使って作業をしているときに、作業画面の移動はどうされていますでしょうか?
キーボードで操作されている方、スクロールバーを使われている方など、人それぞれで使いやすい方法があるかと思います。
作業画面の移動方法はいくつかありますが、その中でも個人的に一番楽だなと感じた方法を紹介します。

基本的な作業画面の移動方法

上下の移動

画面の上下移動は基本はマウスホイールで操作されることが多いかと思います。
他には作業画面の横にあるスクロールバーで画面移動となります。

左右の移動

先ほどの上下移動の操作にCtrlキーを加えると左右の移動ができます。
これも同じくスクロールバーでの左右移動が可能です。
スクロールバーはマウスの動きによっては移動幅が大きくなるので細かく動かしたい場合はマウスホイールを使った移動がオススメです。

手のひらツールが一番便利

基本的な上下左右の移動方法について簡単に紹介をしましたが、結局一番便利なのは「手のひらツール」を使うことです。

手のひらツールは、画面左側にあるツールバーに表示されている白い手のひらのアイコンが目印です。

手のひらツールはスペースキーでショートカット

画面移動しようとするたびにわざわざツールバーから手のひらツールを選択するのは面倒だという方!
もちろんショートカットがあります。

画面上でスペースキーを押してもらうと、矢印などで表示されていたポインターが手のひらのマークに変わります。
スペースキーを押したままドラッグをすると上下左右自由に画面移動ができるようになります。

文字入力時はAltキーで

手のひらツールを使う上で注意すべき点が文字入力時はAltキーを使うことです。

先ほどと同じように文字入力時にスペースキーを使うと文字と文字の間にスペースを打ってしまうだけとなります。
そこでAltキーを使うことで文字入力時でも同じように手のひらツールを使った画面移動が可能となります。

 

いかがでしたでしょうか?
今回はちょっとした便利なイラレの操作方法について紹介をしました。
ぜひデザイン作成の際に役立てていただけたらと思います。

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【Illustrator】「クリッピングマスク」の使い方

デザイン作成に携わったことがある人、これから勉強してみようという人であれば一度は耳にしたことがある「クリッピングマスク」機能。

「なんだか難しそう…」
「やってみたけど上手くできない…」
そんな方も多いはず。

IllustratorPhotoshopで使われる機能ですが、Illustratorに焦点をあてて使い方と注意点について紹介します。

クリッピングマスクとは?

省略して「マスク」と呼ばれるクリッピングマスクですが、写真や図形などのオブジェクトを好きな形で切り抜く機能です。

厳密に言えば切り抜くのではなく、形に合わせて不要な箇所を隠す機能なので、クリッピングマスクを解除することでいつでも元のオブジェクトに戻すことができます。
そのため、マスクをかける位置や切り抜く形の修正などが簡単に行えるのもクリッピングマスクの便利な特徴です。

クリッピングマスクの使い方

では実際にIllustratorを使ってクリッピングマスクの機能を使って切り抜いてみます。

1. 元になる素材と図形を用意する

2. 図形が最前面になるように素材と重ねる

図形が重なっている以外の部分はマスクで見えなくなります。

3. 「クリッピングマスクを作成」で完成

素材と図形が重なった状態で2つともを選択し、「オブジェクト」→「クリッピングマスク」→「作成」の手順。もしくは選択された状態で右クリック→「クリッピングマスクの作成」で可能です。

クリッピングマスクの位置を修正する方法

先ほど紹介した通りクリッピングマスクの機能を使えば素材を表示する位置の修正も可能です。

クリッピングマスクを解除して図形の位置を調整する方法もありますが、この方法ではマスク後の状態をイメージしづらいのでマスクされた状態から修正を行います。

ダイレクト選択ツールを使用して、表示されている素材の部分をドラッグすると図形は固定されたまま素材だけを動かすことができるので、表示させてい箇所の微調整が可能です。

クリッピングマスクの注意点

トリミングしているわけではない

トリミング機能は画像や図形などを切り取って形自体を変える機能ですが、クリッピングマスクは切り取っているのではなく不要な部分を隠す機能なので、元の素材は変形せずに存在しています。

ただ、クリッピングマスクはこれまでに紹介したように微調整など修正がきくので細かな作業が必要な場合に向いています。

データサイズが大きくなりがち

マスクをかけることで素材のサイズも小さくなっていると勘違いしがちですが、隠しているだけなのでデータサイズにも変化はありません。

そのためあまり乱用しすぎると結果的に膨大なデータサイズとなってしまい、印刷など出力する際に使用できないといったこともあります。

多用する場合はクリッピングマスクではなくトリミングでサイズ自体も小さくしてしまった方がいいかもしれません。

 

今回は「クリッピングマスク」の使い方について紹介をしました。

クリッピングマスクがどういった機能なのかを把握できれば使い方もすんなりと理解ができるのではないでしょうか。

ぜひ活用してみてください。

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画像解像度の確認をしてみよう

印刷する上で「解像度」は仕上がりに直結するとても重要な要素です。
この解像度が基準に満たないで印刷をしてしまうと粗く仕上がってしまい、見た目のクオリティがガクッと落ちてしまいます。

今回は印刷と解像度にまつわるあれこれを紹介しますので参考にしてみてください。

解像度とは?

解像度という言葉は聞いたことあるけど、具体的に何を指す言葉なのかよく分からないという方もいるかと思います。

前回の記事でも少し紹介しましたが、画像(jpgやpngなどのデータ)は小さな色の粒(ドットまたはピクセル)が集まって形成されています。

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解像度の単位はdpi(dot per inch)ppi(pixel per inch)が使われ、どちらも1インチの中にドットまたはピクセルの粒がどれだけあるかを示しています。

つまり解像度の数値が低いと1インチ四方にあるドットの数が少なく、ドット自体のサイズも大きいものになるので画像はカクカクとした粗い印象となります。
逆に解像度の数値が高いと1インチ内のドットの数が多く、1つ1つのサイズも小さいためシャープで滑らかな画像となります。

このため印刷をする際には綺麗な仕上がりが期待できる解像度の高いデータが求められるのです。

印刷に必要な解像度は?

一般的に印刷をする際に必要な解像度は300~350dpiと言われています。
これはあくまで業界の基準ですので、300dpiを下回ると印刷できないのかと言えばそうではありません。

極端に言えば100dpiでも印刷はできます。ただ、先ほど紹介したように解像度の数値が低いとドットのサイズが大きくなるので、その分画像は粗く不鮮明になります。
これをOKとするのかはその人の判断になります。

解像度は高すぎても良くない

ここまでの話だと解像度は高ければ高いほど良いようなニュアンスにも聞こえますが、必ずしもそういうわけではありません。

印刷の解像度は300~350dpiで十分

写真やアートを専門とする分野では話が違ってきますが、印刷においては300dpi~350dpiの解像度があれば十分です。
正直なところ350dpi以上は印刷をしてもそれほど大きな変化は得られません。

解像度が高いとデータサイズも大きくなる

解像度の高いデータで一番ネックなのはデータサイズが大きいことだと思います。
高解像度のデータはとんでもないデータサイズになっていることもあります。

特にパッケージ印刷やポスター印刷では複数の画像を使用することもありますが、高解像度の画像を複数使用しているとデータ自体が重くなりすぎて、結局解像度を落として軽くするといった対処をすることもあります。

解像度を確認する方法

Illustratorで解像度を確認する

Illustratorで解像度を確認する場合は、

①配置されている画像を選択する
ツールバーの「ウィンドウ」→「リンク」
③リンクの中の「PPI」の数値が解像度

アイキャッチで使用した「解像度」の画像です。
18ppiとなっているのですごく低解像度ですね。

photoshopで解像度を確認する方法

photoshopで解像度を確認する場合は、

ツールバーの「イメージ」→「画像解像度」
②「解像度(R)」の項目の数値が解像度

アイキャッチ全体の画像解像度をphotoshopで確認すると72ppiでした。

 

以上が解像度についての解説でした。
今回は印刷の視点で解像度について見てみましたが、他の分野からだと解像度の基準などもまた異なってきます。

解像度については低いから悪い、高いから良いということではなく、印刷の仕上がりを見てその人が良いと思えばそれが正解なので、一概に数字では判断できず、人の好みによって基準が変わることが多いものです。

解像度の確認方法や印刷する際の基準の数値だけでも知っていただければ十分だと思います。

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ベクターデータとラスターデータの違いとは?

日常で目にするデータには様々な形式があります。
写真やイラストなど手軽に保存ができるデータは一般的に「画像データ」と呼ばれ、最も身近なデータかと思います。
また、データには必ず「拡張子」があり、その拡張子によってどのデータ形式なのかを表すことができます。

今回は印刷の観点から拡張子について解説し、さらに少し専門的な「ベクターデータ」と「ラスターデータ」についても紹介したいと思います。
データ入稿する際に必要な知識ですので、ぜひ参考にしてみてください。

拡張子とは?

拡張子とは、ファイル名のピリオド以降に続くアルファベットの部分のことで、ファイルの種類を見分けるために使用されています。

ファイルのプロパティからも拡張子の種類を確認できます。

拡張子にも様々な種類がありますが、以下は印刷データとして使用される主な拡張子です。

.jpg

読み方は「ジェイペグ」。写真などの色数の多いデータに適した画像ファイルです。

.png

読み方は「ピング」。画像の背景などの一部を透過することができ、イラストやロゴなどの画像ファイルとして使用されます。データ容量は大きめです。

.psd

読み方は「ピーエスディー」Adobe Photoshopで作成された画像ファイル。レイヤーやCMYK変換などPhotoshopの機能を保持したファイルです。

.ai

読み方は「エーアイ」Adobe Illustratorで作成されたファイル。ベクターデータなので拡大縮小をしても劣化しません。

他にもepsやpdfなど印刷で目にする拡張子はありますが、その中でも上で紹介した拡張子のデータがメインになります。

それぞれのデータ形式は印刷用のデータとして使用できますが、注意していただきたいことはそのデータが画像なのかどうかという点です。

ラスターデータ

ラスターデータとは上の項目で紹介したjpgやpng、psd形式の画像ファイルのことです。その他にもgifやtiffなどの拡張子がついた形式も同様にラスターデータとなります。

ラスターデータ=画像はドットの集合体で構成されており、データサイズも比較的小さく、専用のソフトがなくても閲覧ができます。

ただし、ラスターデータは元のサイズが決まっているので拡大縮小をするとドットの粗さが目立ち、印刷にもそのまま反映されるデメリットがあります。
また、粗さを目立たなくするためには印刷物に合わせた高解像度のデータが必要となり、結果的にデータサイズがとんでもなく大きくなってしまうといったこともあります。

ベクターデータ

ベクターデータの代表的な形式としてはaiがあります。他にはepsです。

ベクターデータは点や線などを計算して表示しているので、いくら拡大しても粗さが出ずにシャープな表現をしてくれるという特徴があります。
そのため大きさに合わせて拡大縮小が必要となる印刷用のデータではこのベクターデータで主に出力されています。

ただ、複雑な効果などで印刷時のトラブルが起こることもあるので一部を画像化したり、写真などの素材はベクターデータで作成することはできないのでラスターデータと併用してデータ作成を行うなど使い分ける必要はあります。

また、ベクターデータは計算によって作成されるデータなのでデータサイズは大きくなりがちといった側面もあります。

 

今回はデータの拡張子からベクターデータとラスターデータの紹介までをしました。
印刷用の完成データの形式としてはaiのベクターデータが適していますが、構成するデザイン全てをベクタデータとして作成することは難しく、必要に応じてjpgやpngなどのラスターデータを組み合わせて作成することがベストです。

それぞれの形式の特徴に合わせて使い分けてみてくださいね。

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