ダンボールは紙でできているため、汎用性が高く様々な用途で仕様ができる反面、紙という特性上、「反り」が生じるという欠点もあります。
ダンボール生産者にとっては非常に厄介な問題で、反りがひどく商品として使用できないといったケースもあります。
今回はダンボールの「反り」の原因と対策について紹介します。
反りが起こる原因
ダンボールを含め紙が反る主な原因としては吸水と乾燥による紙の伸縮です。
日本は比較的多湿な気候で特に梅雨から夏にかけての時期には高温多湿でジメジメとした気候が続きます。
湿度の高い環境に置かれたダンボールは空気中の水分を吸収して紙自体が膨らみます。そしてその後何らかの過程でダンボールに含まれた水分が乾燥されることにより、含水量は減少するとともにダンボールは収縮し、反りが発生します。
一度反ってしまったダンボールを元に戻すことは難しいため、反る前に対策をする必要があります。
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反りを防ぐ対策
ダンボールの反りを防ぐ、抑える対策は以下の通りです。
湿度の高い環境での保管を避ける
ダンボールにとって湿気は大敵です。反りだけでなく品質自体を損ねます。
水回りや、結露を起こす窓際などは避け、できるだけ風通しの良い場所で保管するようにしましょう。
斜めに立てかけて保管しないこと
壁などに立てかけて保管することがあるかと思いますが、斜めに立てかけるとたとえ湿気のない環境でもダンボールの自重や上から重ねたダンボールの重みで反りや破損に繋がります。
立てかけて保管する際はダンボールに負荷がかからないよう真っすぐに立てて保管をしましょう。
同じ向きで保管しないこと
ダンボールを何枚か重ねて積んだ状態で保管する場合、同じ向きで長期間放置していると床面に接しているダンボールの面は床からの湿気や冷気などで反りが大きくなってしまいます。
長期間保管する際には定期的に、面を反対にしたり積み方を変えるなどしてみましょう。
ダンボールは自宅や倉庫などで長期間保管されていることもあり、必要な時には傷んでしまったり反りがひどくて使用できないなんてこともしばしば。
適切な保管方法で長く使用できるようにしましょう。
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