CMYKとRGBの違いについて解説

 

前回の記事に続いて今回も「色」について紹介します。

色には2つの三原色があります。前回配色について説明した「CMYK」と、もうひとつは「RGB」です。

CNYKは印刷した紙で見る色の三原色で、RGBはPCやスマホなどのモニターで見るときの三原色です。

今回は「CMYK」と「RGB」の違いについて、またその違いが印刷に及ぼす影響についても説明したいと思います。

CMYK」と「RGB」って何が違うの?

まずCMYKは印刷に使うインクの三原色で、Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)とKey plate(キープレート/黒)の頭文字から取られています。

CMYの3色は混ぜると黒に近い濃い色になりますが、完全な黒にはならないので補うために黒のインクが使用されます。

 

RGBは光の三原色といわれ、Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)の頭文字を取っています。CMYKとは反対にRGBの3色は混ぜれば混ぜるほど明るくなり、白色に近づきます。

また、RGBは色ごとに256段階の色調節ができるのでCMYKよりも細かな調整が可能です。ただ注意が必要なのは、PCなどのモニターによって色の調整が異なるので、同じRGBの数値でもモニターが異なれば色の見え方も変わってくるという点です。

印刷するならCMYKにする!

先述した通り、RGBはモニターを通して表現される光の三原色であり、色の表現もCMYKより多いです。そのため、RGBでデザインされたデータを紙に印刷する前にCMYKに変換する必要があり、変換すると僅かに色が変わります。思っていた色と違うな・・・ということにもなります。

デザインをモニター上でのみ見るだけならRGBでもCMYKでもどちらでも問題はないですが、最終的に印刷を行う場合は必ずCMYKに設定してからデザインを行いましょう。

印刷会社にデザインを入稿する場合でもRGBデータで入稿してしまうと、CMYKに変換されてから印刷を行うので想定していた色では仕上がらないので注意してください。

RGBからCMYKに変換されると上の画像のように若干くすんだように色味になることが多いです。

CMYKに変換する方法

カラーモードの変換に関しては、「ファイル」→「ドキュメントのカラーモード」からCMYKに変換が可能です。

RGBからCMYKに変換した後に再びRGBに戻そうとしても元の色には戻らないので必要であればデータのバックアップを取るなど対策をされることをおすすめします。

紙への印刷を予め想定している場合は、CMYKに設定してからデザインをするほうが良いでしょう。最後にRGBからCMYKに変換するという方法もありますが、先ほど紹介したように若干くすんだ色になりますし、変換後のCMYKの配色はCMY3色またはCMYK4色で表現されることが多いです。これは前回の記事で紹介した「不安定な配色」となるので印刷には不向きな色です。

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配色も意識してデザインされるのであれば事前にCMYKに設定して綺麗な色でデザイン作成を進めていきましょう。

 

当社ではRGBで作成されたデータをご入稿されたお客様には、CMYKへ変換するとどういった色味になるのかご案内をしています。

データ作成に関してご不明な点があればいつでもお問合せください。

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