ダンボールの厚みを表す「フルート」について解説

今回はダンボール箱を選ぶ際によく目にする「フルート」について紹介をしていきます。
聞きなれない単語ですが、ダンボール箱の強度に直結する大事な要素で、ダンボール選びでは必ず知っておかなければならない単語でもありますので、ぜひ参考にしてもらえればと思います。

フルートとは?

ダンボールで言うフルートとは、ダンボールの厚みのことを表します。
ダンボールには様々な厚みがあり、5mmや3mm、薄いものでは0.9mmなどもあります。
それぞれの厚みに対してアルファベットが振り分けられていて、5mmならAフルート、3mmならBフルートといった呼び方がされています。

また、フルートを簡略化して「F」と表記することもあり、その場合AフルートならA/Fと記載されます。

ひとまずフルート=ダンボールの厚みと覚えてもらえれば大丈夫です。

フルートの種類

Aフルート(5mm)

国内で最も多く使われているのがこのAフルートです。
商品の梱包用、配送用に使用されるダンボールの多くはAフルートです。
厚さが5mmあるので強度が高く、確実に商品を保護してくれるので配送用などで多く選ばれる理由となっています。

Aフルートが使用されるダンボール箱の形はほとんどが中型~大型のみかん箱タイプとなります。
厚みがある分、折り返しが多い形状などには不向きなのでシンプルなみかん箱タイプが適しています。

Bフルート(3mm)

Aフルートと同様にBフルートも多く使用されています。
用途もAフルートと同様で配送用などに使用されることが多いです。

ただ、Aフルートよりも厚みが薄く3mmとなるので、みかん箱タイプだけでなく、キャラメル箱タイプや地獄底タイプ、N式の箱にも使用できるのでギフトボックス用でこのBフルートを選択することもあります。

Eフルート(1.5mm)

Aフルート、Bフルートに次いでよく使用されるのはEフルートです。
厚みは1.5mmとぐっと薄くなるので、強度は他の2つと比較すると落ちますが、厚みが薄い分、折り目で折った際に綺麗に角が作れるので箱としての美粧性が高く、衣類や食品のギフトや、ダンボール合紙で利用して美粧箱として非常によく使用されます。

ダブルフルート

ダブルフルートはAフルートやBフルートを2層に貼り合わせたダンボールのことを言います。
ダブルフルートにも様々な組み合わせがありますが、もっとも一般的な組み合わせはAフルートとBフルートを貼り合わせたABフルートの8mmです。

非常に高い強度を誇るので、海外への配送や大型の家具、家電の梱包に使用されます。
箱のサイズは160サイズ以上が一般的で大型の箱に適した厚さなので、80サイズなどの箱にABフルートを使用すると、綺麗に折ることができなかったりと箱として機能しない場合もありますので注意が必要です。

ダブルフルートには他にもBフルートを2枚貼り合わせたBBフルートの6mmやBEフルートの4.5mmなど様々な組み合わせがありますが、あまり一般的ではないので製作できる会社は限られるかと思います。

マイクロフルート

Eフルートよりも薄いFフルート(1.1mm)やGフルート(0.9mm)のことをマイクロフルートと言います。

ダンボールとしては非常に薄いのでマイクロフルート単体で使用するよりも、ダンボール合紙として美粧箱に使用されることが多いのですが、近年ではマイクロフルートに直接オフセット印刷が可能になり、合紙ではなくマイクロフルート単体で美粧箱に使用されることも多くなりました。

厚さの近い板紙を使用するよりもマイクロフルートを使用したほうが環境にも優しいと、SDGsにも合致しており選択の幅が広がっています。

 

いかがでしたでしょうか?
フルート=ダンボールの厚みなんですが、そのフルートにも様々な種類があるので、箱の中に入る商品や箱自体の用途に合わせて選択しなければいけません。
今回の記事をダンボール選びの参考にしていただければと思います。

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