パッケージ素材の定番「コートボール紙」とは?

今回は化粧箱などのパッケージで使用される「コートボール紙」について紹介します。
紙にも様々な種類があり、どのような用途で使用されるかによっても相性がありますし、価格も大きく変わってきます。
紙の名称だけでは一体どんな紙なのか分からないこともあるかと思うので、用紙選びの際にぜひ参考にしていただければと思います。

コートボールって?

コートボールはパッケージ製作で使用される厚紙の一つで、最もポピュラーな用紙です。

食品、菓子、日用品など様々な商品のパッケージに使用されており、日常生活で目にする機会も多いので、最も身近な紙だと思います。

レトルト食品やお菓子のパッケージが分かりやすいですかね。
箱を開けると、中面がねずみ色になっているはずです。
こういったパッケージはほぼ間違いなくコートボール紙だと思います。

コートボールの表側は他のコート紙と同様にコーティング剤が塗布されており、白色でつるつるとした素材で、印刷の発色も良いです。
反対に裏側は古紙などが含まれた安価な素材ですのでザラザラとしていることが特徴です。

コートボールの長所

メリットは何と言ってもその価格の安さです。
紹介した通り、古紙が使用されていることもあり原材料が安いので非常に低コストで手に入れることができます。
また、流通している数も多いのでどこで製作しても用紙選びの際には必ず選択肢の一つとなることでしょう。

コートボールの短所

コートボールにもいくつか種類がありますが、一般的なものは裏側がネズミ色の紙です。
商品のブランディングなどにもよりますが、裏ネズミ色は見方によっては安っぽく見られることもあります。
両面ともにコーティングされた紙に比べると、やはりどうしても高級感という点では見劣りしてしまいます。

もうひとつ、裏側ねずみ色のコートボールは両面印刷、特に両面フルカラーの印刷には向いていません。
地の色がねずみ色ですので、カラー印刷をしても影響を受けてしまうので思った発色にはなりません。全体的に暗いくすんだ色になります。
ただ、裏側にモノクロ印刷をするのであれば影響は気にならないのではと思います。
市販のお菓子の箱でも、表側にはフルカラーでパッケージの印刷を行い、裏側のねずみ色の面にはモノクロで消費者への感謝の一言や、イラストの印刷などよく目にすることがあります。

このように、おまけの要素としてコートボールの特徴を最大限利用することもできますので、考え方によっては強みでもあります。

 

低コストで製作できる長所のあるコートボールですが、当社ではパッケージの用途やブランディングなどによって適した紙のご提案もさせていただきます。
パッケージ製作のお問い合わせはお電話、またはメールにて承ります。

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