エンボス加工とは?さりげない加工で高級感を演出しよう

エンボス加工は印刷では表現できない凹凸を物理的な力を加えて浮き上がらせます。
手で触ったときに感じる凹凸感や、デザインの陰影を立体的に視覚で感じることができます。
当社では箔押し加工と同じくオプションとしてご対応可能な加工方法ですので、パッケージにアクセントを加えたいときにオススメの加工です。

箔押し加工についてはこちら

upackage.hatenablog.com

 

エンボス加工とは?

エンボス加工とは文字や模様を立体的に浮き彫りにする加工のことで、紙にだけではなく金属や布など様々な素材に施されている加工です。

キャッシュカードや革製品の凹凸も身近なエンボス加工で、凹凸のある金属板を使って素材の平面を隆起させます。エンボスは平面に対して凸となるので、手で触るとポコッと文字や模様が浮き上がっていることが分かります。

反対に平面を凹ませる加工のことを「デボス加工」といいます。

エンボス加工のメリット

デザイン性

インクを使わずに文字や模様を凹凸感、陰影のみで表現するので、さりげない存在感が特徴です。
他の印刷したデザインとの差別化ができ、エンボスで表現されたデザインはシンプルかつ、さりげない雰囲気から高級感を演出するにはもってこいの手法です。

あまりごちゃごちゃと印刷したくない、最小限の情報だけをパッケージにデザインしたい場合はエンボス加工を組み入れてみるのもいいでしょう。

紙本来の質感を生かした加工

せっかく紙にこだわってパッケージを製作しても、例えば極端にベタ印刷などしてしまうと表面がインクでコーティングされたような状態となってしまうので、紙の質感は半減してしまいます。

エンボス加工はインクなどを使用しない加工なので、紙の良さを最大限生かした製作を希望する場合もこのエンボス加工は活躍します。

印刷や箔加工との併用で存在感アップ

これは後述するデメリットの側面もあるのですが、印刷したデザインにエンボスを重ねて加工することで通常の印刷よりも存在感を際立たせることができます。

エンボス加工のデメリット

細かい線や文字は加工できない

デメリットというよりは加工の特性上どうしても難しい問題です。
エンボス加工は樹脂や金属の凹型と凸型の版で加工をしますが、版を製作する過程で対象のデザインの線が細すぎると版自体が作れなかったり、加工をしてもエンボス本来の効果が得られなかったりなど物理的な問題が生じます。

凹凸でデザインを表現する加工なので、あまりにも細かい、小さいデザインは逆に存在感が薄れてしまうことにもなるので、対象のデザインのサイズや線幅には注意しましょう。

印刷と併用する場合はズレに注意

加工のメリットで紹介しましたが、印刷や箔加工との併用も可能でうまく使えばデザインをさらに際立たせることができます。
ただ印刷、箔加工、エンボス加工はそれぞれ異なる工程で加工が行われますので、各加工が100%ビシッと重なることは難しいかもしれません。

例えば印刷したロゴマークにエンボス加工を重ねて、ロゴを浮き彫りにしたい場合、印刷の作業を終えてからエンボスの工程に入るので、既に印刷されたロゴマークと同じ個所に寸分の狂いもなくエンボス加工は難しいということです。

こういった場合、印刷のデザインに対して重なるエンボスのデザインは少し小さくしたり、線幅を少し細くしたりして、加工が少しズレたとしても印刷の中に収まるようにするなど工夫が必要になります。

 

今回はパッケージにアクセントを加えてくれるエンボス加工について紹介しました。
シンプルで落ち着いたデザインはパッケージのみならず、どの媒体でも主流となっているので、さりげない印象を与えるエンボス加工もぜひ検討してみてください。

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